高橋久志眼科医院:秋田県大仙市大曲の眼科医院です

目の病気と治療について
  • 加齢性黄斑変性 加齢性黄斑変性ってどんな病気?
加齢性黄斑変性
1.加齢性黄斑変性とはどういう病気? 
  網膜は、目のフィルムに当たる組織で、その中央部分のもっとも視力のいい部分を黄斑といいます。加齢性黄斑変性は、この部分か、周囲の組織に異常な加齢変化が起こり、機能が低下し視力が低下してしまう病気です。アメリカでは中途失明率の第1位を占める病気で、我が国でも増加傾向にあります。

  加齢黄斑変性には萎縮型と滲出型のふたつのタイプがあります。病気の進行の仕方や治療の方法が異なります。

  萎縮型では年齢とともに黄斑の組織が萎縮してきます。加齢黄斑変性のほとんどを占めています。黄斑組織の老化現象が過度に進んだものと思われますが、詳しい原因はわかっていません。このタイプの黄斑変性では、進行はゆっくりで、萎縮部分が拡大し黄斑部の中央部分にかからない限り、視力障害は軽度です。

  滲出型と呼ばれるタイプは、網膜を栄養する脈絡膜(網膜の外側の膜)に異常な新生血管が発生し、黄斑部網膜に伸びてくるタイプです。新生血管の血管壁は大変もろいために、血液や血液成分が黄斑組織内に滲出し(漏れ出し)、黄斑機能を障害し、強い視力障害を起こします。進行は、萎縮型より早く、近年増加傾向にあります。

  原因ははっきりしませんが、危険因子として欧米型化された食生活、動脈硬化や高血圧などの循環器障害、喫煙、太陽光などが考えられています。また、遺伝なども関与していると考えられています。発症率は、男性が女性の3倍といわれています。
2.症状 
  加齢黄斑変性のなかでも、滲出型の方の症状が強く、ここでは滲出型を中心に説明します。年齢的には60〜70代に最も多くみられます。平成5年の調査では人口10万人あたり35人で、男性に多く、3分の1は両眼性です。

  症状は、物を見ようとする中心の一部に見にくい場所があらわれ、やがて物がゆがんで見えるようになります。進行が遅いので自覚しにくく、見えない範囲が大きくなったり、急に見えなくなって気づくことが多いようです。

  両目に起きるときは、時間的にずれて進行します。3人にひとりは、やがて健康な目の方にも同じような症状があらわれてきます。目は2つあるため、片目に症状がでても気づきにくいものです。早期発見のためには、時々片目ずつ見え方をチェックすることが大切です。障子のような格子縞を片眼ずつみることで、簡単な自己検査ができます。
黄斑変性 黄斑変性
図1:黄斑部に一致した黄色の滲出斑、内部には出血を伴ってる。
主病変の右上方にも一カ所滲出斑が見られる。
図2:図1の病変にほぼ一致したが蛍光色素によく染まっている。
1:単純網膜症(初期)
図3:本来見られる中心窩の陥凹が消失し、網膜の下方の浸出液が貯留している。
3.治療 
  萎縮型の黄斑変性は、非常にゆっくり進行しますので、通常経過観察だけで住むことが多いのですが、なかには萎縮型から滲出型へ変化して、急激に悪化することがあります。定期的な眼底検査による経過観察は欠かせません。

  滲出型の場合、黄斑変性を起こす原因の新生血管を見つけることができるか、という点が重要になります。蛍光眼底検査などを行い、眼底の血管の状態を詳しく調べる必要があります。

  治療方法としては、新生血管をレーザー光線で焼きつぶす、レーザー光凝固術、手術療法、放射線療法などが行われていましたが、確実なものはありませんでした。
  2004年になり、光線力学療法 という治療法が始められました。この方法は、光に対する感受性をもつ光感受性物質を静脈に注射し、非熱性の半導体レーザーを当てて、その光感受性物質に化学反応を起こさせます。新生血管の血管内皮細胞が破壊され、血管が閉塞します。使用するレーザーは通常のレーザーとは異なり、新生血管周囲の組織への影響はほとんどなく、視力は障害されません。有力な治療手段となるのではないかと注目されています。

院長紹介院内紹介医療機器初診の方へ目の病気と治療目の基本構造交通・アクセス リンク

Copyright (C) 2010 Takahashi Hisashi Eye Crinic All right reserved.