白内障という病気は、目の中の凸レンズ(水晶体)が濁る病気の総称です。正面から見て、光は角膜、前房、水晶体を通り、網膜に焦点を結び、はじめてものの形が分かります。
水晶体が濁ると、光がうまく通らずに、視力が悪くなってしまいます。
白内障になると、かすみや、まぶしさなどの症状が出て、徐々に視力が低下します。時には、白内障の影響で近視が進行して、近くが見やすくなり、老眼が直ったような状態になることがありますが、遠くを見る視力は低下していきます。白内障の進行が、左右で異なったりすると、ものが二重に見えたりします。
白内障の原因で、最も多いのは老人性のもの。
そのほかには糖尿病性白内障、けがによる白内障などがあります。
そのほかには糖尿病性白内障、けがによる白内障などがあります。
視力の悪くなった眼が、すべて手術の対象となるわけではありません。
ほかに眼の病気を持たない白内障では、白内障の部分さえ直せば光は奥(眼底)まで届き、視力を回復できます。
白内障以外に眼の病気を持っている場合でも、手術の対象にすることができますが、病気の種類によっては、視力改善の程度が通常より落ちる可能性があります。
現在の白内障の手術は、特に問題がない限り、濁った水晶体を取り除いた後に、眼内レンズという人工のレンズを入れます。
これは、日本で一般的に行なわれるようになってからでも20年以上経過しており、現在では、年間80万人も受けるもっとも一般的な手術方法になりました。
眼内レンズは、直径6mmほどの合成樹脂で出来たレンズで、2ヶ所に固定用の足がついています。
重さは1mm程度で非常に軽く作られています。様々なタイプのものが発売されていますが、当院では、シリコンでできたレンズを使用しています。
手術は 、毎週火曜と水曜の午後に数人ずつの手術を行なっています。手術方法は、超音波白内障手術と言われる方法で行ないます。
これは、もっとも一般的で、進んだ手術方法です。
当院では日帰り手術となっております。